ゲイリー・バートン入りカルテットの発掘音源。そのわりには音量バランスがいいというかゲッツの音がくっきりしていて、発掘もの特有のストレスは感じない。
続いてチェット・ベイカーが登場。何なのだろう、このステージ。一貫性がない。録音年月日は7月3日オンリーだけど、ゲッツは1つのステージでゲストを2人も呼んだの?フィル・アーソも出てくるし。チェットは割と調子が良くて、いいプレイです。よくよく考えると、チェットとバートンの共演って珍しいですよね。チェットとゲッツの共演と言えば「マイルス・デイヴィス初リーダーセッションの曲を演奏する」がお約束。しっかり「Little Willie Leapes」を演奏しています。
ボーナストラックとして最後に2曲1970年録音の追加収録がある。実はゲッツの「1970年の録音」というのはこれしか見つかってないんじゃないかな?探せばあるだろうけど。ところが、これが最悪。ゲッツはヨレヨレ、全然身が入っていない。時間の中でフレーズを垂れ流しているだけ。特に「A Night In Tunisia」では尺を間違うし、バックの演奏がダメ。全体的にコード感、ブリッジ感、進行感がまったくない演奏は、これはミスではなくリハモのつもりなのかな?ヴァンプは間違いとしか思えないほどだし。めちゃくちゃな演奏。さらに、もう1人テナー奏者が参加しているのに表記がない。これがまた、もともとゲッツに似ていて、ゲッツがヨレヨレでキリっとした演奏ができず二流ミュージシャンに近い状態だから、初心者には区別がつきにくい。
And Guests: Live At Newport 1964
- アーティスト: Stan Getz スタンゲッツ
- 出版社/メーカー: Solitude Records
- 発売日: 2014/07/29
- メディア: CD
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