スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

その他

ディジー・ガレスピーとの共演

ゲッツとディジー・ガレスピーとの共演は、まず1953年の「Diz & Getz」から始まります。このときはスイング経由でスターになったゲッツとビバップ立役者のガレスピーということで「意外な顔合わせ」とされたようですが、その後、「またか」と思うほど共演し…

コロンビアのゲッツ

コロンビアとの契約は1972年~1979年かな。コロンビアでのゲッツの作品と言えば、リーダーアルバムとして 「Captain Marvel」(1972年) 「Another World 」(1977年) 「Forest Eyes」(1979年) 「The Best Of Two Worlds」(1975年) 「The Master」(197…

共同名義

ゲッツのアルバムの共同名義作品といえば、ほとんどがヴァーヴ。そういう時代でもあったのだろうけど。 「Diz & Getz」(1953年) 「Hamp & Getz」(1955年) 「Stan Getz and J.J Johnson At The Opera House」(1957年) 「Getz Meets Mulligan In Hi-Fi」…

1954年11月9日

おなじみ、「Stan Getz At The Shrine」。1954年11月8日のライブ録音です。日本語ライナーによると、あまりにも内容がよかったのでノーマン・グランツがレコードにしようと思ったものの、曲数が半端。2枚組にするには足りないのに、1枚にするにはどれもすば…

ギタリストとの共演

ゲッツが共演したギタリストについて考えてみます。例によってほぼ記憶だけで話しますので、もれがあったらすみません。 まず、やはり50年代初頭をともにした盟友、ジミーレイニー。初共演は1949年の「Prezervation」でのセッションか。名盤「Stan Getz Play…

ゲッツは本当にダブルリップだったのか

以前の投稿でリンクを貼っていた、ゲッツのマウスピースについて言及しているページですが、後半にゲッツのアンブシュアについても記載されています。 ここに書かれていることが真実なのかはわかりませんが、chatGPTで翻訳すると以下のような文章がでてきま…

ゲッツの欧州ツアー

「ツアー」というわけでもないのですが、ゲッツが欧州で演奏した記録(録音)があるものを整理してみました。 北から、イギリス、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、ポーランド、ドイツ、オランダ、フランス、スイス、イタリア。こんなところでしょうか…

ゲッツのソプラノサックス

ゲッツのソプラノサックスが聴けるアルバムと言えば、公式には「Billy Highstreet Samba」があります。ああ、公式アルバムとしてはほかに「Mort d'un pourri」のボーナストラックがありましたね。 Youtubeではほかにもいくつかみつかりますね。Youtubeはある…

1976年のスタン・ゲッツ

1976年は、ジャズ界においては重要な年です。この年からジャズ(この当時なのでフュージョンが主流)が一気にポップになったと思います。わかりやすいのは1974年の「Jaco」と1976年のジャコ・パストリアスのデビュー盤を比べるとわかります。それからウェザ…

私の「ゲッツのアルバム ベスト5」

これは他の投稿で言及したかもしれませんが、私の「ゲッツアルバム ベスト5」は決まっています。最初にそれを提示しましょう。 1.Stan Getz Plays 2.Getz/Gilberto 3.Captain Marvel 4.The Dolphin 5.People Time たまたま、50年代、60年代、70年…

意外な選曲(主観)

個人的に「え、ゲッツがこんな曲演奏しているの?」というようなものを取り上げます。「ゲッツと言えばクールジャズの人」と考えて1950年代の録音しか聴いたことがないという人にとっては「La Fiesta」ですら意外な選曲に思えるかもしれませんが。アラン・ブ…

ゲッツのボサノヴァとは 2

前回言い忘れたことがあります。 「Jazz Samba Encore!」のルイス・ボンファとか「Getz/Almeida」のローリンド・アルメイダとか、ボサノヴァのミュージシャンではないのになぜこういうコラボアルバムが作られたのでしょうか。 ルイス・ボンファもローリンド…

巨星、墜つ

ファンなら当然覚えている、ゲッツの命日は1991年6月6日。 この年の前後は、ポピュラー音楽界の偉大なミュージシャンが相次いで亡くなりました。 スタン・ゲッツ 1991年 マイルス・デイヴィス 1991年 アート・ブレイキー 1990年 アストル・ピアソラ 1992年 …

スタン・ゲッツのフュージョン

「またゲッツのフュージョンか」「いまさらゲッツがフュージョンなんて」などと、ジャズ批評では低評価されていたゲッツのフュージョン。何を言うのか、ゲッツのフュージョンは最高でしょう。 ゲッツのフュージョンと言えば何があるか。どこまで含めるか判断…

バラードだらけ

たまに、ゲッツのアルバムでバラードだらけということがあります。 まずは代表作「Stan Getz Plays」。全11曲中6曲がバラード。レコードB面はいきなり3曲連続でバラード。それなのにアルバムで22曲のみのアップテンポはA面に連続して配置するという、一歩…

1980年代以降のゲッツ

ゲッツファンならご存じのとおり、ゲッツは1980年代から派手なサウンドやゴージャズな編成から距離を置き、改めてメインストリームのジャズに集中するようになりました。当然その後もフュージョン作品などはありますが、あくまでもジャズミュージシャンとし…

ゲッツのバラードの例のアレンジについて

ゲッツのバラードの例のアレンジ、すなわち、ピアノソロに移ってからテーマに戻らずゲッツも再登場せず、ピアノソロがそのままリタルダントでエンディングになる、あれです。すごくかっこいい。バラード演奏はスローなのでダレることも多く、ダレることを避…

ゲッツのボサノヴァとは

改めて考えてみましょう、ゲッツのボサノヴァ。 ゲッツのボサノヴァがあまりにもヒットし、ボサノヴァの世界制覇にはゲッツが多大な貢献をしました。ゲッツがいなくても時間をかければボサノヴァの魅力は世界に広まったかもしれませんが、ゲッツが録音したか…

一度手放してしまったアルバムの話

ほかのところでも触れましたが、私はゲッツのアルバムを手放したことがあります(この時点で背信者)。その数年後に再び買いましたが。 その手放したアルバムとは以下の3枚。 ・「BIg Band Bossa Nova」 ・「Getz/Gilberto #2」 ・「Sweet Rain」 うう、恥…

1959年のスタン・ゲッツ

ご存知のとおり、ジャズの歴史において、1950年代後半はまさに宇宙的な奇跡が起きていたとしか思えないほど名盤が登場した時期でした。1959年にそれはピークを迎えます。 録音年と発表年が混ざっているかもしれませんが、例えば、 デイブ・ブルーベック・カ…

トンデモゲッツ選手権

このブログで何度か「トンデモゲッツ」という言葉を使っていますが、それが何のことか皆さんおわかりでしょう。トンデモゲッツとは「当時はかっこよかったかもしれないけど、今聴くとすごくかっこわるい」「ちょっと笑っちゃう」「現代の耳で聴くと、だっさ…

意外な事実

マニアの方はご存じで、「何をいまさら」と思うかもしれませんが、スタン・ゲッツに関する意外な事実をここに挙げてみます。 「1.ボサノヴァをやっていたのはたった3年」 ゲッツと言えばジャズの世界ではボサノヴァの代名詞ですが、本人は売れすぎて自分…

チック・コリアとゲッツ

2021年2月9日、チック・コリアが亡くなりました。 ゲッツはサイドマンにはほぼ無頓着だったそうですが、チック・コリアやトニー・ウイリアムス、スタンリー・クラークとの1972年のバンドは非常に気に入っていて遺留したとか。実際には1953年のジミー・レイニ…

ゲッツのオリジナル曲について

基本的に、ゲッツはオリジナル曲を書かないミュージシャンとされています。それでもレコードにはゲッツ作曲とクレジットされているものもあります。それについて検証してみたいと思います。基本スタンスは「ゲッツはほぼ作曲などしていない」というものです…

ブログについて2

このプログは、スタン・ゲッツのファンが思ったことを書いているだけのものですが、基本的にはアルバム単位で話をしているため、故人であるゲッツの発掘音源が出てこないと更新が原則としてストップしてしまいます。ゲッツについて思うこととか、ベストソロ…

ブログについて

実はこのスタン・ゲッツに関するブログは、けっこう昔にlivedoorブログで取りかかったことがありました。当時から、というか、ジャズを聴き始めてからずっとゲッツファンの私は、ゲッツの魅力や思ったことを書き留めておきたいと思っていたのです。 ところが…

時代区分について

他の人はどうか知りませんが、私はゲッツのアルバムを語るときの時代区分はピアニスト(またはギター、ヴァイヴ)で区切っています。つまりハーモニー楽器のサイドマンによって区切ります。「ラヴァーン時代」「チック時代」などというように。たった数年の…

ジャズ批評No.119

ジャズ批評のスタン・ゲッツ特集号。これを最後に、ジャズ批評は季刊から隔月刊になりました。 内容について言えば、大物評論家の文章も含めて全体的に「わかってないなあ!」という感想です。いえいえ、それでこそジャズファンですよね。ジャズファンは「自…

A Life In Jazz

I ゲッツの評伝。ジャズマンの評伝のどれもがそうであるように、恐ろしく長い。特にこの本は、ゲッツに関わった人に関する記述(要するに本の趣旨からすれば寄り道)が多すぎる気がする。どんどん派生していくのです。たとえばモニカについても、モニカの両…

Omni Book

ゲッツのオムニブック。全54曲収録で、その内容はアマゾンのサイトからも確認できます。自力でコピーをした私にとっては特に不要ですし「これを選ぶかなあ?」という選曲も多いです。 音源の収録アルバム表示にはオリジナルアルバムでなくベスト盤や編集盤の…