スタン・ゲッツを聴く

スタン・ゲッツ ファンが勝手なことをいっているブログです。

At Carnegie Hall

Stan_Getz_Quintet___1949_52___At_Carnegie_Hall__Fresh_Sounds_

前半は「Stan Getz Plays」のメンバーでルースト時代のレパートリーなどを演奏していて、ちょっと不思議な感じ。1曲目「There Will Never Be Another You」でのゲッツは淡々としつつもエキサイティング。それなのに続くジミー・レイニーのソロがひどすぎる。そんなに弾かなくてもいいんだよ、と言いたい。「Strike Up The Band」でのクリスマスソング引用フレーズが季節的に大丈夫かなと思ったら、録音は11月14日。まあOKでしょう。

Chreokee」とあるのは当然ながら「Parker 51」です。「Chreokee」のリフが聴けるのかと期待したんだけど。

 

後半1949年のライブはいつものダサい「Always」から。原曲を好きなだけに、これはないなあといつも思う。

Long Island Sound」は短いながらもゲッツがガンガン吹きまくる。そういえばこの曲は誰の作曲なんだろう。これはゲッツだと言われてもそう思える。

ちなみにこっちは12月24日の録音。クリスマスソングの引用はないけど。

 

At Carnegie Hall

At Carnegie Hall

 

Live At The Hi-Hat 1953 Vol.2

f:id:torinko:20160614080341j:plain

Vol.1」よりはラインナップがいいかもしれない。とはいえ、予想よりまったりとした感じで全編進むので、「 Interpretations #3」のような緊張感あふれる演奏を期待すると肩透かしを食らう。

 

There Will Never Be Another You」はわりと遅めのテンポ、ここではボブ・ブルックマイヤーがけっこういいソロをとる。続くゲッツもキラリと光る。

マニアックな曲が続いたあと、「Stella By Starlight」となるが、「Stan Getz plays」の燃えカスみたいな演奏で、内容はほめられたものではない。似たような雰囲気で進む「All The Things You Are」は、これまた予想より遅めのテンポでちょっと不安になるけど、演奏はバッチリ。最後の曲はブルックマイヤーの1ホーンカルテット。ゲッツファンならこれを聴かずにCDを止めてよいw

 

全体的に速い曲もなくまったりとしている。だからこそ小さな音量でBGM程度に聴くとすごくいい雰囲気になるアルバム。

 

Live At The Hi Hat 1953, Vol. 1 & Vol. 2 / Stan Getz With Guest Artist Laurindo Almeida

Live At The Hi Hat 1953, Vol. 1 & Vol. 2 / Stan Getz With Guest Artist Laurindo Almeida

 

Live At The Hi-Hat 1953 Vol.1

f:id:torinko:20160609202347j:plain

いきなりインコンプリートの「Ornithology」から始まる、フレッシュサウンドのこういうところが好きです。この音質の悪さも雰囲気があっていいんだよね。

Stan Getz Plays」で聴いていた「Hymn To The Orient」「These Foolish Things」をトロンボーンとのクインテットで聴けるのもおもしろい。

「Move」はゲッツのソロが延々と続き、ファンにはたまらない。「Moonlight In Vermont」はジョニー・スミスのアルバムもあってなんとなくゲッツの代表曲という印象があるかもしれないけど、あちらはギターがメイン、ほかにはオーケストラでの録音があるくらいじゃなかったっけ?ここで聴けるのは貴重だと思います。もっとも、この曲そんなに好きじゃないんですけど。

 

全体的にいえることは、「トロンボーンはいない方がいい」ということw ギターとのクインテットのときはさほどギターが目立たずいい感じに仕上がっていたんだけど、トロンボーンはやはり楽器として我が強いような気がする。いくつかあるスタジオ録音のような緊張感もないし、これはどうなのかなあ、と思います。